
弊社でお仕立てした夏物の七条です。
お揃いで作られるとのことで昨年ご相談をいただき、時間をかけてようやく完成に至りました。
浄土宗のお袈裟には、鳳凰が描かれることが多いのですが、今回描かれたのは孔雀です。
実は孔雀というのも仏教の歴史を振り返ると神聖な鳥だったそうで、真言宗では孔雀明王として祀られています。
孔雀は、害虫を食べてくれることなどから、虫も殺せない修行僧に大変有り難がられたそうです。
そして、この孔雀明王が悪を戒めご利益を増すという意味を持つことから、この孔雀がコロナ禍にうってつけではないかとのことで選ばれました。
参考:『キャラ絵で学ぶ!仏教図鑑』
今回、これは友禅染めで描かれたのですが、その最初の構想絵がこちらです。


そして、出来上がった時にはこのようになりました。
京友禅で一点ずつ描いているので、揃いと言ってもそれぞれほんの少しずつ違っています。



こうして見ると、正面から見ても孔雀の羽がちらりと見えるのが綺麗です。
ご注文くださったお寺様方や友禅の絵師さんや職人の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
素敵なお袈裟ができて嬉しいです。
※この孔雀七条について、法音寺様のFacebook動画でも詳しく紹介してくださっています。ご興味を持ってくださった方はぜひご覧くださいませ。(下記リンクから直接法音寺様の該当ページに飛びます。)

また、弊社のツイッターでも掲載させていただきたくさんの方が「いいね」してくださいました。
これがこうでこうなりました。
— 京都 島津法衣佛具店 (@shimazu_houi) May 17, 2022
孔雀の七条袈裟です!! pic.twitter.com/msVxYdUvMz
お袈裟に関することは些細なご相談でもお気軽にお声かけくださいませ。
せっかく大事なお袈裟ですから、思いを込めて大事にお仕立てさせていただきます。