一気に寒くなりましたね。夏は蒸し暑い京都ですが、なんと冬になると近隣の他県より寒いのです…
さて、この時期は夏物も冬物もお手入れお直しがたくさん届きます。
夏物を片付ける前にお手入れする場合や、冬物を出してみたら修繕が必要だったということも。
今回は、水冠のお直しの様子を載せます。
水冠が他の法衣や袈裟と特に違うのは、正面の紋です。
よく見ると、紋の下の生地は左右に分かれていますね。
実はこれ、解体するとこうなっているんです。
見てください。正面の紋が、まるで桃太郎の桃のように真っ二つに割れています。
組み立てた後に紋を貼りつけるわけではないんです。
当社にはベテランの水冠職人が常駐していますので、彼女にかかればお手の物!ですが、この紋をまた元通りに戻すのには熟練の技術が必要です。
水冠は汚れや傷みがあってもご自分で解体してみることはおやめくださいね。
法衣に関してご心配なことがありましたら、ぜひ当社にご依頼くださいませ。