春の彼岸に入りましたが、先週と比べると随分冷えますね。
寒さ暑さも彼岸まで…そろそろ本格的に暖かくなってくると良いですね。
さて、今回は「七条袈裟の裏取り替え」のビフォーアフターをご紹介しようと思います。
まず、こちらがお預かりした時の写真です。

とっても立派な七条なのですが、よく見ると一部変色している部分があります。
また、真ん中のあたりがしわになっているのも見てお分かりいただけると思います。
このシワは、置き方や普段の扱い方によってできるシワではなくて、長く使われていると自然にできるシワです。
というのも、お袈裟は表の金襴や金紗に裏生地をそれぞれ合わせて仕立てますが、この表と裏は違う生地ですので、丁寧に扱ってくださっていてもこのようになってくるのです。
また、特に目立つのは右上の変色部分だと思います。

一般的な衣類ですと、シミ落としをすることになるのですが、金糸はシミ落としの工程で剥げてしまいます。
そのため、完全に汚れを落とすことよりも、生地を傷めないことを重視し慎重にお手入れをしました。
それに加えて、裏地を変えることで全体的に綺麗に見えるように仕上げました。
お手入れと裏地取り替えの後の写真がこちらです。


全体写真を見ると、完璧に綺麗になったように見えます。(ちょうど右上が影になってしまってはいますが…全体的にとても綺麗です)
拡大写真を見ると、右上部分は新品に戻ったとまでは言えないものの、ほとんど汚れは目立たないようになりました。
また、裏生地を取り替えたことによってシワもなくなりました。
ここまで綺麗になれば、また長年使っていただけると思います。
お袈裟のことでご心配があれば、ぜひ島津法衣佛具店までお問合せくださいませ。
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