年が明け、あっという間に半月以上が経ちました。もう節分が近いと聞き日が経つのがなんと早いことかと実感しています。
さて、実は子どもの冬休み中に実は中学の教科書を借りてじっくりと読んでみました。
今時の中学生は、どんな文章を読んでいるのか?と思い国語の教科書を見せてもらうと、面白くてつい夢中になって読んでしまいました。

まず、パラパラとページを捲って最初に目についたのは『ものづくりで未来を変える』というフレーズでした。
そこには欄間を手掛けている彫師のお話や伝統産業に携わる人たちの努力と工夫が描かれていました。
特に印象に残ったのは、この文章の最後に書かれていた、井波彫刻の職人の言葉でした。
「井波彫刻は、新しいものをずっと作り続けてきた。決まった型がなく、職人どうしが競って技術を高めて、なんでも彫れる。だからこそ、伊波彫刻としての価値が残ってきた。」(※)というものです。
伝統産業などは古いものと思われがちですが、古くからずっと新しいものを作り続けてきた。だからこそ、伝統になっています。
法衣や仏具に関する技術も同じことが言えるのではないでしょうか。
弊社は今後も時代に合わせて求められるものを作っていきます。
もちろん、古くからの技術やものを活用しながら。
(※)関根由子著(2021)『地域から世界へーものづくりで未来を変えるー』教育出版株式会社『伝え合う言葉 中学国語1』p.217-218より引用